
これから、生徒さんご本人の許可をとって、私が、生徒さんと触れ合っていて経験したエピソードを綴っていこうと思います。これからフランス語を始めようかな、フランスに行ってみたいな、と思っている方々に、役に立ったらいいな、って思います♪
(あ、パザパでは、生徒さんみなさんに、フランス語名をつけて呼び合っています。つづりと読みを覚えていただく事と互いにフランス語名に親しむこと、日本だと呼び捨てはしづらいことなどからの理由です。ぜひ名前もらいにパザパに来てください♡)
パザパは、去年の4月まで、個人レッスンしか提供していませんでした。イブくんは、個人レッスンから、私のところに来てくれていた20代前半の男の子でした。職業美容師で、
夢は、パリコレのバックステージで働くこと。
私は、どうしてそんなことを思いついたのか、とっても不思議で、そのまま聞いてみましたが、なんとなくそう思ったみたいで、理由はよくわかりませんでした。でも私も、人生なんてそんなもんだ、とも思っているので、とにかく、一途に感覚を信じているイブくんを応援しよう、と思ったものです。
彼は、見た目が、もう、個性の塊で、髪の毛が毎月リニューアルされ、そのままアートのカタログになりそうな、独創的なヘアスタイルで周りを楽しませてくれます。刈り上げやアンシンメトリー、カラーリングも鮮やかな原色で、毎回テーマを、宇宙、だとか、なんだとか決めて、星の形に短い部分が染め抜かれていたり、ジグソーパズルのピース状に色を染め分けたり、エクステも付いていたし、服もいつも楽しい格好で、アクセサリーも可愛く、お茶目で、とてもチャーミングというか、演劇的!なのでした。
そんな彼の性格は、とってもとってもシャイで、そのギャップが、なんとも面白い。声が小さくて、個人レッスンしていると、どんどん声が小さくなるので、私も脅してはいけないと、一緒に、小さな声になっていき、終いには、ウィスパーヴォイスで(色っぽいわけではない)
「ねえ、イブくん、どうして、私たちこんな小さな声で話しているんだろう、、、」
と、言うと、ハッとして、大きな声を出そうとしてくれるのですが、まただんだん小さく、、、(笑)
ギャップといえば、この方、本当にギャップでできた方で、高校生の時は、剣道部の主将で全国まで行って、学校の先生が、就職先は、警察って決めちゃって、美容師になりたいと言っても信じてもらえず大変だったそうです。
そして、ご家族、ご兄弟、皆さんで、バイク好き。しかもハーレーとか。レッスンにも買いたてのハーレーに乗ってきて、爆音でご到着(笑)
とにかく、その見た目と性格と、やってきたことがすべてギャップでできているような男子で。
お兄ちゃんに会う機会もあったのですが、これがまた正反対の男子。今時こんな元気な兄ちゃんがいたんだ、的な(笑)そのお兄ちゃんに、イブくんは家でもこんなに声が小さいのか、と聞いたら、やっぱりそうだそうで、よかった、私のところで緊張していたんじゃないんだなってホッとした思い出も。
剣道の時は、姿勢も声もピシッとするそうで、全く想像のつかない彼です。
彼はワーホリで行く事に決めていたので、大使館に申請をしないといけないのですが、ある日、予約を取ったというので、書類は全部用意できたんだね、と言うと、「え?なんですか?」と。。。「いや、、書類、あるしょ、いろいろ、動機作文とか、履歴書とか、、、」「え・・・何もしてない、、、」
「( ̄◇ ̄;)❗️そ、それは、、、!今すぐキャンセルしなさーーーーーい!!!」
面接の3日前でしたか、焦りました。ワーホリの申請は一生に一度きりで、そこで通らなかったら、もう二度とない、と私は思っていたので(今調べたらその限りでもないみたいですね(^^;;)、すぐにキャンセルしてもらい、とりあえず、飛行機は取ってあったので、相談コーナーがあるというのに切り替えてもらい、大使館には行ってきたようです。でも大使館の方が、冷たくて、全部ネットにあるからの一点張りで、「心が折れそうです💧」というメールが来たほどでした(笑)
でも、携帯からの情報は限りがあり、とりあえず、iPadを購入して、とアドバイスし、帰ってきてから、順々に準備を進めていたら、例のテロが。。。
親御さんにも真顔でやめてくれ、と言われた、ということでしたが、彼は、彼のアンテナでしか動かない人です。親御さんの努力も虚しく、それでも、ちょこっとだけ遅らせて、春に旅立ちました。
出発の前の日、同じクラスの生徒さんたちと会食しまして、何せ、出発前に髪型を変えるというので、それは見てからじゃないと行かせられない、と、私が言い出したので、みんな集まったのですが、やっぱり見ておいて良かったという、それまでで一番の素晴らしい髪型でした。
で、向こうに行ってからは、友達にも恵まれ、すぐにパリコレ✨にも入り込んでいるサロンで働くこともできて、まさにイブくんの趣味にバッチリのコレクションのバックステージにも入れて、早くも夢に近づき、自分なりに、スチール撮影とか、いろんな挑戦をしているようです。
彼は、その表現体が、そのまんま彼の世界なので、誰が見ても一目瞭然です。説明はいらない。そんな感覚的な彼が、感覚で生きているフランス人をキャッチしないわけがない。私は、彼のバックグラウンドに何もなくても、その感性だけで、びっくりジャンプを軽々としちゃうこともあるだろうなーと思っていましたし、今、その予見力に確信を持っているのです。
フランスは、そんなビックリに会える国。
まだ、いろんなエピソードがあります。
お楽しみに♪
あなたも自分の感性信じてパザパで夢の一歩踏み出してみませんか?
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